世界に一つしかないLINEスタンプをつくろう!
こどもラボ2018年9ー12月プロジェクト
「世界に一つしかないLINEスタンプをつくろう!」が終了しました。
たくさんの人が使うLINEスタンプ。
その魅力はなんといってもお手軽なところ!
どんな気持ちもワンクリックであっという間に伝えられる。
でも、そんなお手軽なLINEスタンプを作る裏に
たくさんの試行錯誤があることを、
ラボキッズは身をもって体験することとなりました。
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目 次
1. LINEスタンプをデザインしよう!
2. 気持ちを分類しよう!
3. コンセプトを考えよう!
4. 伝えたい気持ちを考えよう!
5. キャラクターを考えよう!
6. 伝える言葉を考えよう!
7. イラストを描こう!
8. イラストを編集しよう!
9. 完成させよう!
10. 体験したことを振り返ろう!
1. LINEスタンプをデザインしよう!
LINEスタンプを作るには色々な工程があります。
でもまずは、自分が欲しいLINEスタンプをデザインしてみよう。
伝えたい気持ちを、
言葉を使って、
イラストも加えて、
伝えてみる。
そうすると、
どんなデザインがいいか分からなくなったり、
自分ではめちゃいいやん!と思っていても、
案外うまく気持ちが伝わっていなかったり、
はたまた、
自分のとは全然違う伝えたい気持ちや伝え方があることに気付いたり、
お手軽・簡単と思っていたLINEスタンプは
実はとっても奥が深いことが見えてきました。
2. 気持ちを分類しよう!
今回は先週作ったスタンプ集を基にスタンプづくりの方向性を考えます。
テーマは、
「違うものの同じところ」。
先週は「伝えたい気持ち」が色々あることに気付いたキッズたち。
でも、その中にも同じところはあるんじゃないかな。
そして、それが見えてくれば、
ぼくたちがどんなLINEスタンプを作りたいのかもわかるんじゃないかな。
それを探るべく、まずは「気持ち」のグループ分け。
自分の伝えたかった気持ちを紙に書いて、
他の子のと比べてみる。
そうすると、
改めて本当に伝えたかった気持ちに気付いたり、
バラバラだったはずの「伝えたい気持ち」の同じところが見えてくる。
そして、それを全体で共有すると、
そこでもまた、同じところが見えてきて、
そして、
ぼくたちがLINEスタンプを通して伝えたい気持ちが、
見えてくるんだね。
3. コンセプトを考えよう!
いよいよ本格的なスタンプづくり。
そのためにまずはコンセプトを決めよう。
「〇〇が△△するためのLINEスタンプ」
いつもはキーワードを大人が用意していましたが、
今回はそれをもラボキッズに任せます。
難しいことだけれど、
誰かが用意したレールを歩くんじゃなくて、
自分たちでレールを創って、
自分たちで歩いて欲しいから。
どんな人がLINEスタンプを欲しがっているのだろう。
どんな気持ちを伝えたいんだろう。
一人で考えてみたり、
他の子の意見を聞いてみたり、
全体へ向けて提案してみたり。
誰かのいいね!と自分のいいね!は違うもの。
「伝えたい気持ち」を考えたときもそうだったね。
そんな時は無理に周りに合わせるんじゃなくて、
質問したり、自分の考えを伝えたらいい。
そうすれば、それに対する答えが返ってくる。
自分の意見を批判されて嫌な気持ちになるかもね。
でもそれは成長する大チャンスなんだよ。
批判して、そしてされて、
きみたちが創り出すレールは補強されていくんだよ。
さあ、これが君たちが作り出したレール。
ぼくたちはこれからこれに沿って新たなLINEスタンプを作り出すんだ。
4. 伝えたい気持ちを考えよう!
次は「伝えたい気持ち」を決めていきます。
リーダーさんが時間内で何をやるのか、班員に役割を振ります。
誰かの一言で意見が急発展することもありました。
全体で「伝えたい気持ち」を共有。
意見を出し合い、「伝えたい気持ち」を決めていきます。
そうして20個の「伝えたい気持ち」が出来上がりました。
でも、これで終わりではありません。
どんな言葉で伝えるのか、
どんなイラストを使うのか…
レールの果てはまだまだ見えません。
ラボキッズは、そんな長いレールの上を、
歩いたり、走ったり、
時には立ち止まったり、後戻りしたりして、
進んでいきます。
5. キャラクターを考えよう!
イラストに共通点があるとスタンプ全体のバランスが良くなるそうです。
今回のラボではその共通点を決め、キャラクターをデザインしてみます。
サラリーマンってどんな人なんだろう。
班の中で話し合います。
リーダーさんがそれをまとめます。
すると、バラバラだった意見の中にも共通するところが見えてきます。
全体へ向けての発表。
質問も加えて、全体での共通点を探ります。
話し合いの結果、共通点は「パソコン」と「ネクタイ」。
言わないと気付かれないかもしれません。
でも、ラボキッズが時間をかけて見つけ出した大事な共通点。
大きな小さなこだわり、
気付いてくれたらいいね。
6. 伝える言葉を考えよう!
前々回に伝えたい気持ちを考えました。
今日はそれを言葉にしていきます。
「いっぱいいきたい」、「ヒマ」、「やばい」…
どう言ったら伝わるんだろう。
気持ちを言葉にする。
簡単そうに見えて、実はとても時間がかかりました。
1年生から6年生まで学年も性格も様々な子が集まる子どもラボ。
伝えたい気持ちはあるけれど、それを言葉にするは難しく、
そして、それを他の子と共有するというのは、
さらに難しかったようです。
そんな中でもラボキッズは、
時間をかけ、他の子と助け合って、意見をぶつけ合って、
答えを見つけ出しました。
7. イラストを描こう!
いよいよイラストの作成に取り掛かります。
やっぱり描くことは楽しい!
個性豊かなアイデアが溢れだします。
彼らだからこそ描ける世界観。
これからどんどん大きくなって、
いろんなことを知っていっても、
今君たちが持っている世界観、
持ち続けて欲しいな。
8. イラストを編集しよう!
デザイナーさんからアドバイスをいただきました。
今回のラボではそれを基にイラストを編集していきます。
一目見てそれが何かわかるように、
色を塗るスペースができるように。
アドバイスも大事だけど、
その中でも自分の色はどんどん出していく。
だって、一人ひとり違う色をしていて、
どれもこれも格別に綺麗な色だから。
でも、もし自分の色がわからなかったら、
誰かに聞いたらいいんだよ、
少し色を分けてもらったりして、
自分の色に気づいていったらいいんだよ。
9. 完成させよう!
さあ、完成まであと一歩。
2週にわたり各班に分かれて総仕上げの作業を行っていきます。
リーダーが仕事を振ります。
イラストを修正する班。
スタンプのタイトルと紹介文を作成する班。
でも、結局は班を飛び越え全体で助け合います。
周りが何に困っているのか、
自分に何ができるのか。
こどもラボには学年も個性も様々な子たちが集まります。
それぞれ得意なこと、苦手なことがあります。
だからこそ、
助けて欲しいときには助けてと言ったり、
ふと手を差しのべたり、
互いの意見をぶつけ合ったりして、
全員で一つの作品を作っていきます。
今回もそうやって、
彼らの色が存分に混ざり合った作品が出来上がりました。
10. 体験したことを振り返ろう!
これにて「世界に一つしかないLINEスタンプをつくろう!」は終了。
スタンプのデザインから始まった今回のラボ企画。
色々なことを行いました。
その中で二つのことをおかっちとぼくは心がけていました。
一つ目は、子どもたちに託すこと。
ぼくたち大人がキッズたちの前にいられなくなっても、
彼らが彼ららしくレールを創って進んでいけるように、
多くのことを任せ、失敗と成功を繰り返してもらいました。
二つ目は、多数決を極力避けること。
数に押されて自分の意見を言えない経験をしてほしくない。
そして、
数を理由に意見を通すんじゃなくて、
納得するまでとことん話し合って欲しい。
だから、時間はかかるけれど、
多数決よりも話し合いを重視しました。
「多数決でいいやん。」
最初はそう言っていたね。
今の君たちも同じことを言うかな。
ぼくには案外みんな楽しそうにやっているように見えたけどね。
多数決か話し合いか、
そのことについてまたいつか、
とことん話し合おうね。
ということで、
9−12月のプロジェクト「世界に一つしかないLINEスタンプをつくろう!」が終わりました。
道上さん、ご協力いただいた保護者の方々、そしてラボキッズのみんな
本当にありがとうございました。
PETERSOXスクールリーダー
まごっち
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〜おまけ〜
こどもラボとは?
こどもが「やってみたい!」と思ったことを、プロと協力して形にし、社会に発信する課題解決型教育プログラムです。