こどもが夢中になる カードゲームを開発しよう! | こどもラボ
こどもラボ2018年4ー6月プロジェクト
「こどもが夢中になる カードゲームを開発しよう!」が終了しました。
こどもたちが大好きな遊びといえばの代表格、カードゲーム。
いつもの「する側」から「つくる側」にまわり、
こどもの目線から「こどもが夢中になる」カードゲームを開発しました!
目 次
1. カードゲームのなにが「おもしろい」?
2. コンセプトをかんがえよう!
3. コンセプトをきめよう!
4. コンセプトと近いカードゲームを分析しよう!
5. 夢中になるカードゲームをつくろう!
6. もっと夢中になるカードゲームをつくろう!!
7. ワールドカフェで使う漢字やルール、ペナルティーをきめよう!
8. デザイナーさんの意見を参考に最終版をつくろう!
9. 体験したことを振り返ろう!
10. <番外編>カードゲームをやってみよう!!
1. カードゲームのなにが「おもしろい」?
「カードゲームはおもしろいけれど、なにが『おもしろい』んだろう。」
「それぞれのカードゲームの『おもしろさ』って同じなのかな。」
まずは色々なカードゲームを実際にやってみました。
なにが「おもしろい」んだろう?
それぞれのカードゲームの「おもしろさ」を分析!
「UNOはカードの色を増やすともっとおもしろくなるんじゃないかな。」
一人の考えでは限りがあっても、
みんなが意見を出し合えば、
新しい「おもしろさ」が見えてくる。
2. コンセプトをかんがえよう!
コンセプトってなに?
コンセプトはぼくたちがこのカードゲームを作る目的のこと。
なんでこのカードゲームをつくりたいんだろう?
このカードゲームがあればどんないいことがあるんだろう?
むずかしいけど、時間をかけてかんがえる。
だってコンセプトがぐらぐらだと、どこかでこわれてしまうから。
家を建てるのと同じだね。
3. コンセプトを決めよう!
まずはそれぞれのコンセプトを書きだそう!
13人がいれば、13通りのコンセプトが生まれる。
自分のコンセプトのどこが大切で、どこが魅力か。
どんな「おもしろさ」があるのか。
みんなのコンセプトが組み合わさっていく!
4. コンセプトと近いカードゲームを分析してみよう!
ぼくたちのつくるカードゲームのコンセプトは
「漢字(かんじ)が好きになるカードゲーム」
に決まりました!
じゃあ、どんなカードゲームをつくっていけばいいんだろう?
まずは、ぼくたちのコンセプトと近いカードゲームをやってみよう。
そこから何かヒントが得られるはず!
「どんなところがおもしろかった?」
「どうすればもっとおもしろくなるのかな?」
「こうした方がいいんじゃない?」
みんな夢中になってかんがえました。
5. 夢中になるカードゲームをつくろう!
いよいよ自分たちでカードゲームをつくっていきます!
コンセプトは
「漢字(かんじ)が好きになるカードゲーム」。
まずは一人で。
そして今度はグループで。
どんどん案が深まります。
1+1は3にも5にも10にもなっていく!
やってみてわかることもあるよね。
6. もっと夢中になるカードゲームをつくろう!!
次は他のグループへのプレゼンだ。
自分たちのゲームのなにが「おもしろい」のか。
どこにこだわっているのか。
わかりやすく、ていねいに。
相手から「いいね!」と思われるように。
伝え忘れなんてないよね?
しっかり聞いて、
質問もして、
みんなの良いところが組み合わさったら、
もっと夢中になるカードゲームができあがる!!
話し合いの結果、
今回は神経衰弱とへんとつくりを合わせて漢字をつくるゲームを組み合わせることになりました!
7. ワールドカフェで「使う漢字」や「ルール」、「ペナルティー」を決めよう!
今回はワールドカフェという手法を用います。
ワールドカフェは「参加者が少人数に分かれたテーブルで自由に対話を行い、時間がきたら各班のリーダーを残し、他のテーブルとメンバーをチェンジしつつ話し合いを発展させていく」手法です。
短時間で複数のことを決めることができ、
企業家の間でも用いられています。
今回はこれを使い、「ゲームで使用する漢字」、「ルール」、「ペナルティー」を決めたいと思います。
いろんな視点が混ざり合えば、
新しい景色が見えてくる、
時には議論も出るけれど、
それがあるからこそ、もっと良いものが出来上がる!
誰かの助けがあるからこそ、
見えない景色が見えてくる!!
8. デザイナーさんの意見を参考に最終版をつくろう!
さぁ、完成までもう少し!
ここからはデザイナーの道上さんにも協力してもらい、
プロの目からのアドバイスをいただきます。
これまでの案にもっと深みが出てきます。
漢字を表す絵だって、
ゲーム名のデザインだって、
トランプの裏絵だって、
完成!!!!!!
道上さん、あとはお願いします!!
9. 体験したことを振り返ろう!
「こどもが夢中になる カードゲームを開発しよう!」はこれにて終了。
実際にカードゲームをやってみることから始まって、
「なにが『おもしろい』の?」って考えあって、
コンセプトを練って、
カードゲームをつくってみて、
改良して、
意見もぶつかり合ったけど、
それがなきゃ、それより前へは進めなかった。
お互い助け合わなかったら、
こんな良いトランプはできなかった。
そして、
最後にみんなでこんな良い顔できなかったね。
10. <番外編>カードゲームをやってみよう!!
そう!!
ぼくたちがつくったカードゲーム。
とうとう完成しました!!
今日はこのゲームの良さをわかってもらえる宣伝をしてみよう。
そのために、まずは自分たちでやってみます。
みんな楽しそう!
それに、
うれしそう。
だって、ぼくたちがつくったカードゲームなんだから。
やってみたからこそ改めてわかる良さがある。
その良さをどうやったらわかってもらえるかな。
どうやったらこのカードゲームを手に取ってもらえるかな。
そのためには伝え方が大事。
プレゼンの役割をリーダーさんが分担します。
自分のパートの練習、
しっかり伝わるよう何度も繰り返して、
時には助け合って、
全体へのプレゼン。
今回のラボでも何度もやってきました。
ただ伝えるだけじゃなく、
相手がおもわずうなるような、
思わず「いいね!」と言ってしまうような、
そんなプレゼンをしていこう。
きみたちの思いはきっと伝わってるよ。
「ぼくなんかにできっこない。」
大丈夫。
きみたちには支えてくれる仲間がいるんだ。
失敗してもなんてことないよ。
だって、失敗するってことは
「うまくいかない方法を見つけた」ってことなんだから。
次に活かせばいいだけだから。
そうやって、人は大きくなっていくんだよ。
道上さんがラボキッズにメッセージを送ってくださいました。
人によって何に「わくわくする」かは違うんだ。
だから、
自分が「わくわくする」ような仕事を見つけてね。
そして、
もしまだ「わくわくする」ものが見つかっていないなら、
いろんなことを経験してね。
だって日本の中だけでも
17,000個の仕事があるんだから。
きみが一番「わくわくできる」仕事がどこかにあるんだから。
道上さんありがとうございました。
道上さんとこのプロジェクトをご一緒する中で、
こどもたちはデザイナーという仕事を、そしてデザインするということを実際に見て、感じて、悩みながらもたくさん考えることができました。
こどもたちの気持ちを第一に、こどもたちに寄り添いながら、
このカードゲームの開発に関わってくださり、本当に感謝しております。
最後に、まごっちからラボキッズのみんなへ。
きみたちラボキッズと一緒にラボをやるのはこれが初めてだったね。
ぼくは、普段は大学院というところで勉強をしているんだ。
大学、留学、大学院とその経歴ばかりを見ると「すごい」と言われることがあるの。
でもね、
ぼくがこの3ヶ月で強く感じたのは、
きみたちの方がぼくよりよっぽど「すごい」ってこと。
だって、きみたちは、
自分に正直だから。
意見することを恐れないから。
そして、なんでも0から作り上げてしまうから。
ぼくは、「勉強」ができるし、
それに「空気を読む」ってことが得意なの。
だから、周りからの評価は高いんだ。
でもね、空気を読んでばかりいると、
本当の自分が誰か分からなくなってしまうの。
きみたちはすごいよ。
だって、きみたちはいつでもきみたちだから。
ずっとそのままでいてほしいな。
そういえば、最後の最後の授業で「批判」の勉強をしたね。
「批判」っていうのは非難じゃなくて、物事を深く理解すること。
そのためには意見することも大切だってこと。
まぁ、きみたちはぼくが伝える前から自然とラボの中で出来ていたけど。
ただ、もしいつか、どこかの誰かに、
他の誰かさんになれって言われたら、
このプロジェクトで見せたみたいに、
ぼくと勉強したみたいに、
批判してほしいな。
そうすれば見えてくるはずだから。
きみたちはどこかの誰かさんじゃなくて、
今ここにいるきみたちなんだから。
そして、今回カードゲーム作ったみたいに、
きみたちが、きみたちらしくいれる世界をつくってほしいな。
大丈夫。
どんなにむずかしくても、
きみたちならきっとつくれるよ。
だって、
カードゲームだって0から作りあげたんだから。
ということで、
4−6月のプロジェクト「こどもが夢中になる カードゲームを開発しよう!」が終わりました。
カードゲームは、こちらのオンラインストアで購入できます^^
「漢字が大好きになる」カードゲームです。
神経衰弱で、同じ漢字をそろえて、漢字を楽しく覚えていくゲームです。
道上さん、ご協力いただいた保護者の方々、そしてラボキッズのみんな
本当にありがとうございました。
PETERSOXスクールリーダー
まごっち
〜おまけ〜
こどもラボとは?
こどもが「やってみたい!」と思ったことを、プロと協力して形にし、社会に発信する課題解決型教育プログラムです。