ライフスキルが成長した瞬間
こんにちは！うたけんです！
今回のコラムは、
僕がバスケコーチをしていた中で
「ライフスキルが成長した瞬間」のエピソードをお話したいと思います🏀
それは
「僕が初めて練習をストップした喧嘩」
から始まったお話です。
三人でパスを繋ぎ、シュートを決め
そのタイムを競い合う練習をしていた時でした。
この練習は、
スピードとシュートの正確さが求められるので
チームメイトの「走る早さ」や
「ボールをキャッチできる能力」を理解し
パスの出す位置や、力加減、タイミングを
工夫する必要があるため
チームワークの向上が、
僕の狙いにありました🧐
三人で競い合うために、
各チーム話し合いが盛んに行われました。
そして話し合いが、上手くいったチームは、
グングン、タイムとシュート率が伸びていきました！
しかし、話し合いがまとまらないチームは
練習をトライしても
上手くいかない状況が続きました。
当然タイムも縮まらなければ、
シュート率も上がらない、
話し合いをしても、それぞれの話が理解し合えない、、、
この状況が続いた結果
三人一組という形が
最悪の展開を生み出す事となったのです、、、
それは二人が仲良くなり、一人に対して
明らかにキャッチすることが
難しいパスをしていたのです。
三人一組のデメリットが、出た瞬間でした。
話し合いになると、
二人が一人に対して、ダメ出しばかりをする。
一人の方は、
負けじと言い返すが、どんどんエスカレートし
ついに、手を出してしまう結果に、、、
練習は、そこでストップしました。
僕は仲介人となり、
生徒自身が、なぜイラついているのか、
感情の根本に気づき、
言葉にする必要があると考えたために
それぞれの想いを聴き出すことにしました。
まずは、厳しいパスを出していた方に
うたけん「相手が取りにくそうなパスを出していたけど、気づいていた？」
と聞きました。
B君「A君が言った通りにしないから！」
と答えました。
僕は、A君に
「彼が言っていたことの意味は理解できていた？」
と聞きました。
A君「理解はしていた！ けど、、、」
A君は、こみ上げるイラ立ちを抑えながら、
自分の想いを発しました。
A君「俺は、二人みたいに走るの速くないし、
バスケのキャッチも上手くない！
だから、加減してパスを出してほしい！」
大きな勇気のある言葉に、
その場にいる全員が沈黙をした。
うたけん「A君が、こう言ったけど、二人はどうする？」
もう言葉は必要なく二人の決意は、決まっていました。
そのあと、このチームの
タイムとシュート率は格段に良くなり
クラスの上位にランクインしてきたのです。
僕が今まで見てきた
ライフスキルの成長は、
徐々に成長していくパターンが多かったのですが
今回のパターンは、二対一という不利な状況で
A君はバスケの技術的にも
二人より劣っていると感じていたため、
自分の言葉も否定されやすい危機的な状況でした。
そんな危機的状況にも関わらず、
自分の「弱み」をさらけ出した瞬間に
周りの空気が一変し、彼を受け入れる雰囲気になった。
そして彼自身のプレーにも変化が生まれた。
パスをしっかり受け取り、
シュートの確立も上がったのだ🏀
自分の弱みを伝えることで、
まず自分の存在を受け入れてもらい
その存在をプレー(パスのスピードを調整する)で認識し合う。
存在を受け入れてもらうことで、
自分のプレーに責任がつき
その責任は、
「シュートを決めるぞ！」
という気持ちに変わり
確率の高いシュートを生み出しました！
まさに、
「ライフスキルが成長した瞬間」でした。
彼は、その後バスケに対しての気持ちが変化し
毎回、熱い気持ちでバスケに挑んでくれます🔥
みなさんは、自分の弱みを伝えることができますでしょうか？
中々難しいですよね、僕も凄く苦手です😥
しかし、彼の勇気は、僕の心にもしっかり残り
僕も彼のように、「弱み」を受け入れることができる
「勇気」を与えられました。
その「勇気」は、僕の危機的状況を
いくつも乗り越える力となっております。
まだまだ、未熟な僕ですが、
ワンダフルにバスケを楽しむ子供たちの
パフォーマンスを最大限引き出せるよう努めて参ります。
今後とも宜しくお願いいたします！
スクールリーダー
うたけん
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