失敗の儀式で恐怖を流せ!!
「ミスをして、チームメートをがっかりさせたくない。自信を失いたくない。」
子どもが一番恐れていることは、失敗することです。新しいことに挑戦する楽しさよりも、今あるものを失う恐怖が勝ってしまうことがあります。どうやって失敗の恐怖を乗り越えたら良いでしょうか?
一つは、ネガティブな気持ちをリセットすること。失敗した時は、誰でもがっかりするものです。アメリカのプロ選手が使っているのが、失敗の儀式。例えば、失敗後にトイレのレバーを引くアクションをして、「ジャジャ〜!!失敗よ、流れろ!!そして、前に進むんだー!!」と唱える。マイナスな気持ちが大きくなる前に吐き出してしまうんです。ベンチから、トイレの絵を見せて「水に流せー!!」とエールを送るのも良いですね。失敗を笑い飛ばせる環境を作ることが重要です。
もう一つは、自分の失敗を子どもに見せること。ついつい、子どもの前では自分の弱い部分や失敗を隠したくなります。本当の失敗の意味を教えることが大切です。失敗とは、試合でミスをすることでしょうか。負けることでしょうか。本当の失敗は、立ち上がらないことではないでしょうか。挑戦を恐れることではないでしょうか。失敗から学び、挑戦することが、成功への近道になります。親が失敗から学び、成長していく姿を見せることが、なによりも説得力があります。子どもにやって欲しいことを親が実践していることが、ワンダフルですね。
ニュース和歌山2013年7月3日掲載
『ライフスキルコーチ岡崎大輔のスポーツ育児。』