【先輩の声】学生インターン ともゾウ編
第一期インターンシップの卒業試験は、2つのクラスをライフスキルアクティビティーを交えて指導するということ。増井さんの最終レポートを下記に掲載いたします。3ヶ月お疲れ様でした。なお増井さんは、10月からアシスタントコーチとして本格的に子どもたちの指導をして頂きます。楽しみですね。
低学年
自分の楽しみだけでなく、周りの仲間たちのことに少しでも意識を向けてもらおうと、“ビーイング”という活動を行いました。
○内容
「みんなが楽しく安心して活動するために必要なこと、自分がされて嬉しいこと、自分がしてもらうとやる気が出ること」などを一人一人がカードに書き、一枚の紙に貼っていく。
◎子どもたちの反応
「“がんばれ、いいシュートだね、ありがとう”と言われるとうれしい」、「みんなが笑っているとき楽しい」、などたくさんの言葉を書いてくれました。やはり子どもたちは、褒められたり・自分のことを見てくれていると感じたりしたとき、嬉しいのだなぁと感じました。
また、最後の振り返りを行った際には、「みんながされて嬉しいことをしていこうと思った」など、周りの仲間を思いやる意見がたくさん出て、感動しました。
何か活動をする中で、自分のことで精一杯になってしまったり、自分さえ楽しければいい、良ければいい、と無意識に考えてしまったりすることは、よくあると思います。(大人になってからでも、十分あることです。)これからも、様々な活動を通して少しずつ、相手や周り、仲間への思いやりや優しさを持ち、様々な人と関わりあいながら、成長していってほしいな、と感じました。
高学年
これまで練習前に、チームワークやリーダーシップなどについて、子どもたちと一緒にディスカッションをし、自ら考える・仲間と意見を交流しあう、などといった活動をしてきました。今回は“ボール運びゲーム”を行い、ゲームを通してチームで活動するときに何が大事であるかを考えてもらいました。
○内容
5人1組のチームを作って列になり、前の人との間にボールを挟んでコートの端から端まで運ぶ。2組のチームでどちらが先にゴール出来るか、というゲーム。(ルールは、手ではボールを持たない・ボールを落としたら落としたところからやり直す)
◎子どもたちの反応
「かけ声をかけたらいいんじゃない?」「順番変えたほうがいいかも!」「前の人は分からんから、みんながボール挟んだら、後ろの人が声をかけよう!」など、子どもたち同士で自ら積極的に声を掛け合い、いかに自分たちのチームがうまく運ぶことが出来るか、考えながら取り組んでくれました。
そして活動の後に振り返りを行った際には、「何が大切だと思った?」と聞いてみると、「チームワーク!」などという意見がすぐに返ってきました。また、「具体的には?」「自分や相手のチームで何か良かったことは見つけた?」と聞いてみると、「作戦」や「かけ声」、「みんなの息を合わせること」などといった意見が次々と出てきました。
今まではディスカッションを通して、子どもたちとともに色んなことを考えてきました。それに加え、アクティビティを通して体験することによって、実際にやってみることの難しさや、自分の出来ることやすべきことを、楽しみながら感じることが出来たのではないかと思いました。
そのようにして、自ら考え・仲間と意見を交流し合い・実際に活動してみる・最後には振り返りを行う、というような一連の流れのある経験を通して、自ら深く考え・仲間と協力し合いながら実践し、それを自分で活かせる力として、身につけていくことが出来るのではないか、と感じました。