世界に一つしかない オリジナルカップケーキを開発しよう! | こどもラボ
こどもラボ2018年7ー8月プロジェクト
「世界に一つしかないオリジナルカップケーキを開発しよう!」が終了しました。
今回は和歌山市でカップケーキを販売するCUPSのまきんこさんとのスペシャルコラボ!
いつもは「食べる」が仕事の子どもたちですが、
今回は「つくる」が仕事。
出来上がった作品は見た目も味も一味違うものとなりました!
目 次
1. カップケーキはどうやって作られるの?
2. コンセプトについてかんがえよう!
3. コンセプトをもとにカップケーキをデザインしよう!
4. 自分のデザインをプレゼンしよう!
5. グループのデザインをプレゼンしよう!
6. 試作品を食べて改善するポイントを考えよう!
7. 「世界に一つだけのカップケーキ」ついに完成!
8. 体験したことを振り返ろう!
1. カップケーキはどうやって作られるの?
「カップケーキって知ってるひと?」
たくさんの子がカップケーキを知っていました。
そして、たくさんの子がカップケーキを食べたことがありました。
「じゃ、カップケーキを『作った』ことがあるひと?」
食べたことはあっても、作ったことはない子がたくさん。
それなら、カップケーキを作っているところに行ってみよう。
そうすれば、どうやってつくるのか、
何に気をつければいいかが見えてくる。
ということで今回はCUPSにやってきました!
オーナーのまきんこさんからカップケーキをつくる上でのアドバイス。
真剣に話を聞く子どもたち、
あとから見直せるようにメモもとって、
わからないことがあれば質問もして、
イメージが湧いてきた!
いよいよ次から、「世界に一つしかないカップケーキ」をつくっていく。
みんなでぜったい、いいのをつくるぞ!
2. コンセプトについてかんがえよう!
コンセプトっていうのは、家の柱のようなもの。
ここがグラグラだとあとから崩れてしまう。
だから、とっても大事なんだ…
そんな大事なコンセプトはこれ!!
これをもとに、「世界に一つしかないカップケーキ」をつくっていく!
でも、「秋」ってなんだろう…
「ワーオ!!」ってどんな時になるのかな…
なにを「おいしい」と感じるんだろう…
今回はこれを考えていきます。
一人で思いつかないなら、他の子と一緒に考えてみて。
そうすれば、きっと何かを思いつく。
もし意見が違っても、それはそれでいいんだよ。
だって、
一人ひとり顔の形が違うように、考えていることも違うんだから。
そして、「違う考え」と「違う考え」を組み合わてみよう。
そうしたら、誰も思いつかなった「新しい考え」が生まれるんだ。
ほらね。
こんなにたくさんの「考え」がでてきた!
色々な「おいしい」があるんだね。
3. コンセプトをもとにカップケーキをデザインしよう!
いよいよ、コンセプトを形にしていきます。
まずは自分だけのカップケーキをデザインしてみよう。
「秋」を感じる、
「ワーオ!!」となるような、
「おいしい」カップケーキを、
つくっていく!
もし何かでつまったら、
誰かに手伝ってもらおうよ。
そうすれば、新たな「トッピング」が加わるから。
4. 自分のデザインをプレゼンしよう!
今回は自分でつくったデザインのプレゼン。
ゴールはより多くの相手から「いいね!」をもらうこと。
まずはグループ内で。
どこにこだわっているのか、
なぜそうしたのか、
次はみんなの前で!!
自分の思いが相手に届くように、
相手から「いいね!」がたくさん返ってくるように。
5. グループのデザインをプレゼンしよう!
前回の授業の後、まきんこさんにつくったデザインを見てもらいました。
「どれも本当に素敵!!」
「全部をカップケーキにしてみたい!!」
ただ、もっとお客さんに喜んでもらうためには、
「ぱっと見て『ワーオ!!』となるような色使い」が必要。
(どうしても「秋」をイメージするとモノトーンになりがち…)
その点を子どもたちに伝えました!
今回はその点を踏まえて、グループで一つデザインを作ってみよう。
一人ひとりが作ったデザインを持寄ります。
ここで大切なのは、
「全部を混ぜ合わせたらいい!」ってことではないってこと。
おかっちが教えてくれました。
「カレーライスとアイスクリームとトンカツとラーメンの関係」。
どれもとってもおいしいけど、全部混ぜるとおいしくなくなっちゃう。
大切なのはどれとどれを混ぜるのか。
そして、どことどこを組み合わせるのか。
そんなむずかしい役をリーダーさんに任せました。
みんなの意見を聞きながら、
どれとどれを混ぜるのか、
どことどこを組み合わせるのか、
どんな風に仕上げていくのか、
もちろん、他の子たちも協力してね。
リーダーさんも大切だけど、
アイデアを生み出すのはきみたち一人ひとりなんだ。
自分だけじゃ思いつかないことも、
他の誰かは思いついているから、
それを上手に組み合わせていくんだ。
「はい、終了!」
「まだのところもそれで終わり!」
時間が大切ってことも学んだよね。
時間っていうのは限られているんだ。
「あと少し!」って思っても、
決められた時間の中でやらないとだめなんだ。
だから、限られた中で、計画してやっていくんだったね。
次は、全体へ向けてのプレゼン。
プレゼンの準備をしよう。
誰が、何を、どうやって伝えるのかも考えなくちゃ。
いよいよプレゼン。
自分たちのデザインを伝えていきます。
「良さ」がしっかり伝わるように、
班のみんなで協力して、
助け合って、
励まし合って、
全班のプレゼンが終わりました。
どこの班のデザインがよかったかな?
再度、アピールします。
「このカップケーキおいしそう。」
どれどれ…
どの班のも、
「ワーオ!!」があって、「秋」があって、それに「おいしそう」!!
6. 試作品を食べてみよう!
ついにこの日がやってきた。
待ちに待った。
頭に描くだけ描いて、
よだれが出そうになって、
思わず吸い込んだあの日。
そんなことは今日はない。
だって、今日は
試作品を食べる日だから!
採用されたデザインは一つ。
どのデザインだろう。
みんな楽しみ。
おかっちからの発表。
「採用されたのは…」
「このグループのデザイン!」
そりゃ嬉しいよね。
だって、時間をかけて、みんなで作ったんだから。
まきんこさんいわく、よかったところは、
秋を感じる色合いとチョコの組み合わせ、
そして何より…
「リスのデザインを取り入れたところ!!」だそうです。
一目みて、「ワーオ!!」ってなるもんね。
じゃあ、このデザインがどんなカップケーキになったんだろう。
一緒に見てみよう。
いくよ。
3…
2…
1…
「ワーオ!!」
これがぼくたちのカップケーキ!!
みんなとってもうれしそう。
味はどうかな…
おいしい!!
うまい!!
でも、
ちょっと、
甘すぎるかも…
まだ試作段階。
改善点はいっぱい出た方がいい!
どうしたらもっとおいしくなるかな。
どうしたらもっと「ワーオ!!」ってなるかな。
グループで意見を出し合ったら、次は全体に向けて発表しよう。
そしてどんどん改善していこう。
もっとおいしく、
もっと素敵な「世界に一つしかないカップケーキ」にするために。
子どもたちが出した改善案はまきんこさんのもとへ届けられました。
そして、改善案を基にカップケーキを作り直してくださいます。
プロと子どもたちが交錯する場、それが子どもラボ。
最終的にどんなカップケーキになるんだろう…
7. 「世界に一つだけの」カップケーキついに完成!
改良に改良を加え、「世界に一つしかないカップケーキ」がついに完成!
今日のパーティーでお披露目です。
どんな色合いになったんだろう。
どんな「ワーオ!!」が加わったんだろう。
準備はいいかい?
いくよ、
3、
2、
1、
じゃん!!!
「ワーオ!!」満載、
「秋」を感じる、
「おいしい」に決まってるカップケーキだ!!
早速みんなでいただきます!!
おいしい?
おいしいにきまってるよ!
だって、ぼくたちがつくったんだから。
8. 体験したことを振り返ろう!
「世界に一つしかないオリジナルカップケーキを開発しよう!」はこれにて終了。
カップケーキについて調べることから始まって、
コンセプトについて考えて、
自分だけのデザインを作ってみて、
プレゼンをして、
お互いのを組み合わせて、
デザインができあがったんだ。
そうやって、
「世界に一つしかないカップケーキ」は生まれていったんだ。
うまくいかない方法を見つけながら、
うまくいく方法がを見つけたんだ。
そして、
「世界に一つだけのオリジナルカップケーキ」が完成したんだ。
まきんこさんがラボキッズにメッセージを送ってくださいました。
3つのことを大切にして欲しい。
一つ目は、
「夢を描くこと」
ことばにはおっきな力があって、
ことばにすることで、「夢」が「現実」に近づいていくんだ。
だから、どんな夢でもことばにしよう。
二つ目は、
「行動すること」
まきんこさんは小さいなころから「カップケーキ屋さんをつくりたい!」っていう夢を持ってたんだ。
だから、いろんなところに行って、いろんなことを学んだんだよ。
待ってても夢はやってこないんだ。
だから、
いろんな所へ行って、いろんな経験をしてね。
そして三つ目、
みんな、サイコロって知ってるかな。
サイコロには6つの目があるけれど、1の目から6の目は見えないんだ。
人も一緒。
ぼくに見えてて、きみに見えないものがある。
きみに見えてて、ぼくに見えないものがある。
だから、仲間を大切にしよう。
きみにないものをその人は与えてくれるんだから。
その人には見えないものをきみは与えることができるんだから。
まきんこさん、ありがとうございました。
カップケーキをつくるということを通じ、
子どもたちは本当に多くのことを学ぶことができたと思います。
子どもたちの気持ちを第一に、寄り添いながら、
カップケーキの開発に関わってくださったこと、本当に感謝しております。
最後に、まごっちからラボキッズみんなへ。
ぼくがこのラボを通して一番伝えたかったことは、
「物事は見方を変えることで全然違う見え方をする」ってこと。
みんな、「失敗の話」をしたのを覚えているかな。
「失敗するのは恥ずかしいからいやだ。」
「失敗するくらいならやらないほうがマシ。」
そんな風に思われがちな「失敗」についての話。
今、きみたちの前には二つの分かれ道があります。
一つは、ずーーっと先まで続いている道。
もう一つは、すぐそこで行き止まりになっている道。
きみたちはどっちの道を行くかな?
そりゃ、ずーーっと続いている道を行くよね。
だって、どんどん先へ進んでいけるんだから。
実は「失敗した時」っていうのは、
この「分かれ道」にやって来た時と同じなんだ。
もし失敗して、
「ああ、ダメだ」とか、
「やらなきゃよかった」って思ってしまったら、
それは「行き止まりの道」へ行っているんだ。
でも、失敗した時、
「何がダメだったんだろう。」
「どうしたらうまくいくんだろう。」
って考えたら、
「ずーーっと続く道」へ進んでいけるんだよ。
「わたしは『失敗』したことがない。
『うまくいかない1万通りの方法』を見つけただけだ」
きみたちはこのラボでいくつ「うまくいかない方法」を見つけれたかな?
どれだけ、「何がダメだったんだろう」って振り返られたかな?
どれだけ、「どうしたらうまくいんだろう」って考えられたかな?
きっと、たくさん見つけたんだろうね、
「うまくいかない方法」を。
そして、
きっと見つけたんだね、
「うまくいく方法」も。
じゃないと出来上がらなかったよね、
こんな素敵な「世界に一つしかないカップケーキ」は。
ということで、
7−8月のプロジェクト「世界に一つしかないオリジナルカップケーキを開発しよう!」が終わりました。
まきんこさん、ご協力いただいた保護者の方々、そしてラボキッズのみんな
本当にありがとうございました。
PETERSOXスクールリーダー
まごっち
〜おまけ〜
こどもラボとは?
こどもが「やってみたい!」と思ったことを、プロと協力して形にし、社会に発信する課題解決型教育プログラムです。