やる気はどこから降ってくる?
コーチから、「やる気を出せ!気合を入れろ!」と言われたことはありませんか?練習に全力で挑み、壁にぶち当たっても諦めない姿勢は、上達するために重要です。ただ、「どうやって?」というところなんです。やる気をだせて言われて、やる気がぐんぐんあがってくるのなら、みんなオリンピック選手になっているでしょう。スポーツが上手い人と、そうでない人の差は、実はそこにあるんです。
輝いている人には、理由があるということです。体の大きさや技術には、真似ができないものもあります。でも、心のスキルには限界がありません。みんなが真似をできます。いつでも、どこでも、自分の「最高」を発揮できるメンタルをゲットできれば、ワンダフルではないでしょうか?
さあ、「やる気」の話に戻しましょう。あなたは、何のためにスポーツをやっていますか?これを見失うと、やる気がなくなります。親の期待に応えるためですか?試合で勝ちたいからですか?スポーツ推薦をもらうためですか?これらは、全部外側から与えられるものです。自分の外側に炎があり、風が吹けば消えてしまうものです。誰かが水をかければ、無くなってしまうものです。ここで質問したい。あなたが、コントロールできることはなんでしょうか?
誰かの期待は、コントロールできません。最高のパフォーマンスをしても、勝てるかはどうかはわかりません。でも、自分のことは自分でコントロールできます。自分の内側から、やる気の炎を燃やすことが大切です。目標を達成した時のうきうきな自分を妄想しちゃうこと。できなかった技ができるようになったことを楽しむこと。計画した練習メニューをやりきったことを喜ぶこと。これらの「努力」「準備」「成長」は、全部自分がコントロールできるものであり、消えることのないやる気の炎になります。結果だけではなく、プロセスを全身で感じることが鍵です。
最近、モチベーションが上がらないなぁ、練習が楽しくないなぁって思ったら、立ち止まって考えてみて下さい。やる気は、どこから降ってくるのか?そういうことだと思います。
わかやま新報2014年3月4日『スポーツ少年を伸ばす3分メントレ講座』